あまみやのゲームプランナーブログ

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ゲームプランナーとは『報連相』をさせる仕事

こんにちは、あまみやです。

今回は、複数人でのゲーム制作で最重要と言っても過言ではない、報連相について解説していきたいと思います。

報連相とは

報連相とは

報連相とは、

  • 報告
  • 連絡
  • 相談

の3つをまとめた略称です。

この用語自体は、ゲーム制作以外でも様々な場所で使われており、仕事や部活動の練習などでも聞いたことがあるかと思います。


報告
自分の上司やマネージャーへ、作業経過や結果を逐一知らせる事

連絡
自分が関わっている制作の関係者へ、業務情報や作業情報を伝える事

相談
制作の過程で困った時や悩んだ際に、周りのメンバーに意見を求める事


報告、連絡、相談の3要素は、仕事上でのコミュニケーションにおいて、非常に重要な項目となっています。

ゲーム制作における報連相の目的

ゲーム制作において、報連相を行う一番の目的は、制作メンバーの間で情報を共有するためです。


ゲーム制作には多くの専門的なスキルが必要です。

そのため、イラストレーターさんや3Dモデラ―さん、プログラマーさんやプランナーさんなど、様々な職種のクリエイターさんがゲーム制作に携わっています。

このように、多くのクリエイターさんがゲーム制作に関わっているため、誰が今何をしているのか、把握し続けることは非常に困難です。


同じ職種のメンバーや他の職種のメンバーが、今何を行っているのか適切に把握するため、ゲーム制作では報連相が必須となっています。

ゲーム制作の現場で報連相を行わないと...

では、ゲーム制作の現場で報連相を行わなかった場合、一体どんな問題が起きてしまうのでしょうか?


例えば、

  • プログラムの進行状況を報告しなかったせいで、サウンドクリエイターさんが音の調整を開始できない
  • 締め切りを他のメンバーに連絡しなかったせいで、締め切り当日に未完成の作業が続出する
  • 悩んだ箇所を相談せず、個人の判断でイラストを描いてしまったせいで、リテイクとなりゼロから描き直しになってしまう

などなど、複数人での制作を基本とするゲーム制作では、報連相を行わないと、ゲームを完成させることはまずできません。


実際のゲーム会社で報連相がうまく行えていなかった事例として、CD Projekt Redによるサイバーパンク2077の制作が挙げられます。

CD Projekt Redの開発チームは、サイバーパンク2077の完成時期が2022年頃だと予測していました。しかし、広報チームが独断で発売日を2020年に設定し、それを開発チームに連絡しないまま外部に発表してしまいました。

その結果、開発チームは急ピッチで制作に追われることになり、最終的に多くのバグを抱えたままゲームをリリースしてしまいました。


このように、実際にゲーム会社の制作現場においても、報連相は非常に大事な要素です。

ゲームプランナーとは『報連相』をさせる仕事

ゲームプランナーとは『報連相』をさせる仕事

ゲーム制作には欠かせない報連相ですが、きちんとチーム内で報連相が行われるかどうかは、ゲームプランナーの力量にかかっています。


なぜなら、ほとんどの人は報連相をしないからです。


実際、上司にこまめに報告をする事や、回ってきた情報を他のメンバーに連絡する事、悩んだ時に周りに相談する事など、報連相はとても面倒な作業です

また、イラストレーターさんやプログラマーさんなどの専門職の方々は、自身の制作作業に没頭してしまい、報連相をつい忘れてしまう事があります。


そのため、ゲームプランナーから連絡を取り、定期的に「報連相をさせる」ことが大切になってきます。


テキストで聞いた方が報連相をしてくれる人、直接話した方が報連相をしてくれる人、毎週定期の時間を設けて話した方が報連相をしてくれる人...

クリエイターさんのタイプに合わせて進捗状況を聞くことで、制作全体を把握することが、ゲームプランナーには求められます。

まとめ

今回は、報連相の大切さと、ゲームプランナーが主導する報連相の方法についてお話していきました。

ゲーム制作において報連相をさせることは、予想以上に大切かつ大変な作業です。

クリエイターさんが何の作業をしていて、どの程度進んでいるのか、常に把握できると円滑な制作を行う事ができると思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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